不動産コンサルタント 大野レポート No.01
タカラ塾
2001年2月4日
変革への予感・国際CPM協会東京記念セミナーに参加して
2月1日東京の国際CPM/JREM記念セミナーに参加してまいりました。これは、定村氏・倉橋氏・藤澤氏らが手弁当で4年前から不動産体系研究所等で練ってこられたもので、日本の鎖国的な不動産業界(不動産管理業界)に風穴を開けるにとどまらず、変革が始まり淘汰・再編・新規参入が起こってくるものと確信いたします。
今までの日本の不動産管理は、家賃集金管理・建物管理・クレーム処理が主なものでしたが、今回IREM(全米不動産管理業協会)と日本のJREM(今回発足の日本での管理業協会)との間に調印が行われたことにより、世界20カ国以上で普及している国際管理資格(プロパテイマネジメント)の資格・研修教育制度が日本でもスタートを切ったといえるでしょう。
この歴史的な瞬間に立ち合わせていただき、熱意と興奮が伝わり我々業界に与える影響は以下の3点に集約されると思われます。
1. 今後、在来型の不動産業者と管理運用型の業者とに明確に分かれる。
倫理・道徳の確立
居住用アパート・マンションの投資手法の変化
資本の流動化
不動産リ-ス方法の多様化(一般借家・定期借家・月貸し等)
CPM制度導入による管理業者のプロフェッショナル化
2. 不動産投資ファンドの活発化
証券会社による不動産投資の積極化
機関投資家による不動産投資への資金シフト
日本の金融機関の改革
個人資金の不動産投資運用
3. 不動産運用の変化
保有から投資効率追求へ
戦略的不動産投資と運用技術力
1933年アメリカで大恐慌の真っ只中に多くの会社が破産した時、不動産管理の重要性の為何人かのPM(プロパテイマネイジャー)が立ち上がり真っ向からこのCPMを開発・導入し70年の時が経過しました。
そのノウハウを日本又は海外で学び、又出来るだけ私なりにアレンジし、私なりのCPMを構築してまいりたいと考えます。又その都度それらを皆様に発信させて頂き、共に学び実践していく予定ですので、よろしく御願い致します。
タカラ塾塾長 大野 哲弘