不動産コンサルタント 大野レポート No.02
タカラ塾
2001年3月12日
漠然とした将来不安解消の為に
仕事で夜行列車で青森県弘前まで行き、土地の取引を終え又夜行で帰阪しました。記録的な大雪で昼間でも氷点下3度ぐらいの寒さでした。
昨年の後半から、岡山・和歌山・東京・青森といろいろ回って感じることですが、ますます東京1極集中でその他の地域は不況只中という感じでした。
どこでも国民(岡山でも青森でも)は、国・地方で増えつづける財政赤字に不安を持って会話しておられ、その原因は政治にあることも皆さん承知しておられているようでした。
青森県は、県の財政が累積財政赤字1兆円を越えておりどうしようもない情勢になってきており(大阪府はもっと大変な状況ですが)、保守王国も次の選挙では自民党も危ないのではないかといわれていました。
地方ほど高齢化社会に先に突入している感じで政治システムが旧態依然の為、いたるところで要望と現実がミスマッチをおこしており、絶望感からもうこれ以上はという我慢の限界のようなものがあって、皆様の意識が一気に変革に向かうような雰囲気を行くところどころで感じた次第です。
将来不安の三大要素は、公的年金の破綻・社会保険制度の破綻・財政の破綻(国家・地方)にあると思います。あるいは、増税への漠たる不安・警戒心もあります。
しかしこの国で生活をしていく限り他人事ではないので、一つは自分で自分を守り自己の将来の安定の為、リスクを回避したり運用設計をし実践していかねばなりません。
その為にこのタカラ塾の果たす役割が重要になってくるものと確信し、その方向で塾を運営し皆様のご期待にこたえていきたいと考えます。
もう一つは、やはり個人個人がが地域社会に参画したり、又政治状況を変えるため意識変革を行い選挙等を通じて意思表示をしていくしかないと思います。
この二つのことを実践していき、社会が新しい方向に進め始めるならば次世代の若い人達も無気力や失望感から解放され新しい目標をもって生き始めるのではないでしょうか。
しかしながら、その根底になる原理は倫理・道徳の確立(再確立)がベーシックとなっていくものと確信している今日この頃です。
タカラ塾塾長 大野 哲弘