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不動産コンサルタント 大野レポート No.23
タカラ塾
2013年6月14日
『80歳の挑戦・そのモチベーションの源泉とは』
 6月のある夕刻、TVで題名は「驚異の80歳三浦雄一郎氏初公開若さの秘密」という番組を見る機会がありました。
 三浦氏は、54歳で南アメリカ大陸最高峰アコンカグアからのスキー滑降を成功させたことにより、世界七大陸最高峰全峰からの滑降を成功させた。
 しかし、その後目標を失い、不摂生な生活を送った挙句、身長164cmに対し体重85kg超、血圧は200近くまで上がり、不整脈まで出るという不健康な状態にまでなってしまった。しかし、99歳にしてなおモンブラン氷河の滑降という挑戦を続ける実父や、オリンピックに出場した次男の豪太らを見て改心、65歳のときに、5年後の70歳でエベレスト登頂を果たすという目標を立て、外出時には常に両足に重りを付け、20kg近いリュックを常に背負うというトレーニングを再開、当初は500m登山ですら息切れするという体たらくだった体力を回復させ、2003年5月22日、世界最高峰のエベレストに世界最高齢(ギネスブックに掲載)となる70歳7ヶ月での登頂を果たした。
 2008年5月26日、75歳(世界歴代2位)でエベレストに最登頂したが、2009年2月、札幌市内のスキー場にてコース内に作成されたバンクから飛び出し骨盤を骨折した。手術後、主治医から寝たきりになる可能性も高いといわれていたが、驚異的なリハビリに励み奇跡的な回復を果たした。
 2012年10月、3013年春に80歳で3度目のエベレストに再登頂することを会見で発表した。登頂前に、筋力測定したところ、握力、背筋力、脚力すべてにおいて、70歳代のデータよりアップしていた。又、脳のMRI測定したところ認知症になる脳の状態とは全く正反対の若い若しい状態であった。
 2013年5月23日、3度目のエベレスト登頂に成功した。エベレスト登頂の歴史では最高齢登頂者となる。報道関係者が以下質問での主治医の回答で、一番印象に残ったことばです。「いくつになっても、80歳でも肉体を鍛えることにより、70歳台より進化することは可能です。三浦氏を見ていてそれ以上に感じたのが、夢を描き、目標を立てその目標に向かった努力する姿勢が素晴らしい。常に、今、自分がやることは何なのか自問自答を繰り返しながら人生に目的・目標を立てること。まわり特に家族の反対意見があることが多いので、諦めず家族を説得し協力者にしてしまうこと。」
 高齢になるほど、肉体の衰えを実感することが多いなか、三浦雄一郎氏は、人生に自分しか到達できない夢や目標を持ち続けることにより、精神的に充実し、いつまでも挑戦しようという意欲が若々しい肉体を保ち続けることが可能であることを教えてくれました。人生は、かくのように個人、個人で気持ちの持ち方で高齢になっても、いかに差がつくのかを改めて知らしめてくれた番組でした。

タカラ塾塾長    大野 哲弘

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